2006年03月31日

最悪最低の幕引き

私は、大権力者の国会議員ってのは何よりも潔白さが必要であり、うわさ段階でも疑惑を追及される側の国会議員に「悪魔の証明」などというのは当てはまらないと思っている。したがって武部幹事長の対応も小泉さんの対応もほんとのところは国会議員失格だと思う。
反面、疑惑を追及する側は客観的な証拠を以て追及に当たらなければならないことは言うまでもない。が、疑惑を追及される側の「大権力者の国会議員ってのは何よりも潔白さが必要」という価値観が国民の間でも失われてしまったように思う。これは国民利益を損なう恐れがあると思うのだ。(疑惑の一つや二つないと大物議員って感じはしなんだが。笑)
その意味において、民主党側の「金で魂を売ったのは武部幹事長じゃないですか!!」などなど「断定口調」は大失敗だった。即ち「断定口調」でなければよかったのだと思うのだ。今回の一件によって確たる証拠もないのに、疑惑を追及してはならないという状況が生まれた。一見正しいようにも思うのだが、果たしてそうなのか、というのは疑問だ。

民主党のメール問題報告書を見て思ったことは、前原代表のこの上ない無能ぶりだった。材料のすべてが西澤氏からの情報だったことにも驚いた。これで永田議員の最初の国会での疑惑追及で武部氏の次男名前の漢字(た○し)を「つ○し」と読み間違えていたことにも納得がいった。「漢字に弱い」って永田は言ったけれども、そういう問題じゃないだろうと思ったものだ。永田議員は自分では何も調べていなかった。

民主党前原が引責辞任することになった。
辞任は責任ある立場としても当然であり、世論対策の面からも当然だ。
政権交代を目指すなら、第一義的には世論対策が重視されるべきだ。政策なんて二の次でいいのだ。あるいは選挙に勝つための政策が必要だ。選挙に勝つための政策というのは難しくて、飴ばかりでも今の時代ではダメなのだ。だから政策選定は難しいと思う。たとえば来年の参院選では「参院改革」が国民受けして、メディアも乗っかってくれ、政治家自らが身を切るという視点からもお得なんだと思う。もちろん参議院を改革することは国益にも担う。あるいは増税論議への国民理解に対しても一定の効果が得られるものだろう。
政策はともかく、政権党の代表者ともなれば、政局運営能力も必要だ。
世論ということを考えれば、前原辞任、永田辞職は既定路線だった。前原に決断力があれば、あるいは早期の収集を図れ世論も潔さを認めピンチがチャンスになるかもしれない局面だった。私は心から前原を憎む。「世論もびっくりするほどの潔さ」が何より必要だったのだ。それは民主党の利益であり、国民の利益である。
一人の決断力ないおっさんによって、二大政党の一角が、こうして終わってしまったことは、国民の不利益以外の何者でもない。
世論へ向けての政策選定という難しい事柄ではなく、政局という覚悟さえあればなんとでもなることで民主党の支持を伸ばすことができたかもしれない、民主党にいい意味での注目集められただろう好機だった。

国会会期中というのが辞任をためらわした要因かもしれないが、前原が早期にやめていれば、今頃国会は与党追及国会になっていた。
でも、一度続投を決めたんだから、「通常国会終了後に代表戦を行って、自らは代表戦には不出馬」ってところが正しい落としどころだった。
もうほんと残念だ。前原代表はとても誠実そうで、岡田前代表を省みて党内の政策をまとめていこうという姿勢が見えていたから頼もしかった。前原さんは実務者であり、政治家の器ではなかったということなのだろう。「新参議院へようこそ」って感じだ。
政治家ともなれば、総理候補ともなれば、世論の動きに機敏に反応し、あるいは世論を操作するくらいの気概を持たねばならない。
永田にしても党員資格停止という処分を決めたなら、それを通さなければならない。二転三転するのはもっとも見苦しく、著しく信用を失う。衆院選の敗北の民主党側の理由はこの二転三転だった。
もっとも衆院選を考えれば、党員資格停止処分なんてのは、イコール一議席失うということだ。絶対民主党政権とる気ないよね。
前原が最初から辞任決めてたなら、自民党総裁選の話題を民主党代表戦へとかっさらう「ここしかない」という契機だった。
国会は与党が牛耳っているんだから、場外で戦うのが選挙対策というものだろう。代表戦の流れで、民主党国会質問にも注目が集まる、そういう流れが選挙対策だった。
これは結果論ではなく、国民の大多数が先見の明をもって、民主党を批判していたのに、民主党が無視しちゃった。

びっくりしたのは、情報提供者の許可も得ず実名公表しちゃうって民主党の体質だ。実名公表の理由は「騙された」「情報源との間に、有効な信頼関係はない」だって。馬鹿じゃないの。絶対情報提供は、共産党にした方がいい。

さて、新代表だが、菅さんでは選挙勝てない。菅さんごときが論客らしいが、竹中さんにコテンパンにやられてたじゃないか。どれだけ人材不足なんだってことになる。はっきり言って見飽きた。これはただの感情だが、この感情が選挙を左右するのだ。
そうなると小沢さんだ。が、小沢アレルギーなるものもあるらしいし、今までの党への協力の不誠実さも、他の人は知らないが、私は個人的には許せない。しかも、菅さん同様人材不足を露呈することに他ならない。しかも政策は好きじゃないので、どうか新幹事長になってもらって影の実力を発揮してほしい。今度こそちゃんと若い代表を支えなさい。
若い代表と言えば、馬渕さんとか長島さんとか原口さんとか枝野さんとかになるのかな。枝野さんの討論は下品なので、あんまり好きじゃない。
長島さんか、原口さんあたりが代表候補だろう。でも、二人ともなさけないことに比例復活だな。
外交が総裁選の焦点でもあるし、内政は誰がやってもそんなに変わるところでもないから、個人的には長島さんだろう思う。でもなあ、当選2回だ。人材不足だ。
それにしても民主党はタレントがいない。テレビに出る若手ばかりが目立って、ベテランと言えば、菅・小沢・鳩山というのしか浮かばない。かといって、飛びぬけた若手もいない。

もう本当腹立つ。偽メールごときで党がガタガタの民主党、方や一億円もの闇献金やその他諸々の疑惑があるのに、平然としている自民党。ほんと笑っちゃうしかない。
政治のことを考えるのが馬鹿馬鹿しくなっちゃた。民主党はこの際、解体しちゃえばいい。政界ガラガラポンやってくれ。「解党的出直し」も何回もやっちゃうと、ほんとうに解党しろよって思っちゃうわさ。
二大政党、政権交代、絶対必要。民主党は不要。。それにしても心から前原を憎む。

残念なお知らせですが、今前原がやめようが永田がやめようが、どっちでも同じこと。タイミングを逃せば、効果なんてものは極端になくなる。
上海総領事館の電信官に対しての、中国のウィーン条約違反にしてもそうだ。
死者に鞭打つのもなんだが、どうせ遺書に詳細書くなら、上司に報告して、おとり捜査?みたいなことでもやった方が賢明だったし、目本の外交カードにもなったし、中国側からのそれ以上の不当な接触もなかった。でも親より先に自ら死ぬというのは外交官じゃなくても許されないだろう。二重三重の意味で国益を損なわせた者は、たとえ死者であろうと関係なく批判する。半端な心積もりで浮気なんてするからだ。条約違反は公の場では批判されるだろうが、ここは私的な場なので、女でも何でも使って情報を得たいと思い実行するのは当たり前だと思う。だからここで非難されるのは、中国ではなく日本なのである。
彼が死のうが死ぬまいが、外務省の対応が機を逸したものでなければ、国連の場に持ち込めただろう。残念。

でも遺書は読売のスクープらしいけど、どっからそんな情報得られたのか、こんなもの普通漏れないんじゃ…、民主党と違って情報源は秘匿されるのだろうな。






posted by 総理大人 at 19:13| Comment(4) | TrackBack(6) | 最近の諸問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
民主党支持者ですが、今回のメール問題の唯一の救いは、あの前原坊ちゃまが辞任したこと。
あの主張では自民党と何も変わらない。いっそうのこと、松下政経塾の輩はすべて自民党に入党すべし。
こうなったら、毒をもって毒を制すべき。小沢一郎しかないべ。
外交官の自殺は、それこそ自民党が主張するところの自己責任。
女に騙されるような馬鹿は外交官になる資格なし。情けない限りなり。
Posted by 死ぬのはやつらだ at 2006年03月31日 21:33
国会会期中ということを無視して代表を辞任するなら9月までの任期じゃなくって、党員やサポーター含めて正式な本格的な代表戦やればいいのにって思います。民主党支持者も、こうなったら、自分で投票したいだろうと思います。そっちの方が選挙対策になる。どうせ9月の代表戦は、自民総裁選に食われるんだから。

外交官については心情的に完全同意です。

Posted by 総理大人 at 2006年03月31日 22:04
>二重三重の意味で国益を損なわせた者は、たとえ死者であろうと関係なく批判する。半端な心積もりで浮気なんてするからだ。

感情論は生産的でもなければ、惻隠の情を欠くものであり如何なものでしょう。もちろん、当該領事官の行為の発端が褒められるものでないにせよ…。私は少し異なった感じ方をしています。

>女でも何でも使って情報を得たいと思い実行するのは当たり前だと思う。だからここで非難されるのは、中国ではなく日本なのである。

ここで中国の行為を当たり前と認めちゃいけませんよ。ルール違反はルール違反なんですから。最も責められるべきは、中国の行為と、我が国外務省が事なかれ主義で事件を隠蔽しようとしたことです。
Posted by 猫研究員。 at 2006年04月04日 07:59
日本が二国間で当事者能力がないことは国際社会も知ってることだろうし、ウィーン条約違反というのは良識ある国際社会の包囲網を以て責められるべき問題であるわけでしょう。
二国間で解決できないことは、国連に持っていくことが必要だったと思います。もし、そんな報道がないだけで、日本の主張を国際社会が相手にしてくれなかったのであれば、そっちの方が大問題だと思います。外務省どんだけ手腕がないのってことになりますでしょう。
そもそも浮気は大嫌いなんですが(笑)、感情論に終始したつもりはなくって、民主党の流れから、タイミングは非常に重要だという趣旨で書きました。つまり外務省の失態を書きました。対案というほどのもんでもないんですが、方法としてはやっぱり国連を活用すべきだと。

それはそうと、国を売りたくない=自殺という頭の構造がおかしい。なんの免罪符にもなりません、惻隠の情なんて言葉を使ってあげることなんてないと思います。私自身に惻隠の情がないということかもしれませんね、藤原何某さんに怒られちゃうかな。

それにしても、昨日の前原さんの質疑と菅さんの質疑を見比べてみると、前原さんがやめるのは惜しいなあという感じです。小沢VS菅になりそうですが、前原さんも岡田さんも普通の国民はほとんど知らなかった。でも今は曲がりなりにも知っているということを民主党は理解しているんだろうか。
Posted by 総理大人 at 2006年04月04日 22:39
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