2006年10月24日

高校日本史を必修科目に???

高校日本史を必修科目に 伊吹文科相

 伊吹文明文部科学相は20日の衆院文部科学委員会で、現在は選択科目である高校の日本史を必修科目とすべきだとの考えを示した。早急に文科相の諮問機関である中央教育審議会に検討を指示する。

 伊吹氏は委員会で、野田佳彦氏(民主)が日本史必修化するべきだと指摘したのに対し、「(野田氏と)立場を共有している」と同意した。その上で「小、中、高校(の教育課程)も含めて再編を考えなければならない。中央教育審議会に尋ねさせていただきたい」と述べた。また、「倫理観や社会規範、秩序を守る力を学ぶ根本に歴史教育がある」とも述べ、日本史教育の重要性を強調した。

 現在、高校では世界史は必修科目だが、日本史は選択科目。野田氏の委員会提出資料によれば、神奈川県の全日制県立高校で、日本史を履修せずに来年3月に卒業する高校生は28.2%に上る。

 伊吹氏は小中学校での日本史教育、特に近現代史教育についても「十分なことが教えられているのか。日本の伝統や社会が建設された過程をマスターすべきだ」と主張した上で、学校教育法の改正と学習指導要領の見直しを進める考えを示唆した。

(10/20 19:34)
産経新聞http://www.sankei.co.jp/news/061020/sei010.htm



高校の社会は大きく分けて二つに分かれている。
一つは「地理・歴史」、もう一つは「公民」。
高校の社会の教員免許も、地歴科、公民科と二つに分けられている。

公民科は、「政治・経済」、「倫理」、二つを合体したような「現代社会」という三つの科目があって、生徒は「政経と倫理」二科目を習うか、「現代社会」一科目を習うというような制度設計になっている(はず)。

地歴科は、「地理」、「世界史」、「日本史」の三科目があって、それぞれにA、Bがある。Bというのがメインに習うようになっていて、Aはその軽量版のようなもの。
現在、世界史が必修科目になっているので、通常、たとえば世界史Bを選択した場合は日本史Aか地理Aを、世界史Aを選択した場合は日本史Bか地理Bを、教わるようになっている。通常受験用に使うのは、Bを学んだ科目ということになるし、授業時間も断然多い。
だから、世界史と地理を選択した場合には、高校では日本史を学ばないということになる。

そういう中で、日本史を必修科目にするならば、世界史を必修から外すか、地歴科の三科目とも学ぶということになる。
世界史を必修から外すのは、実際問題厳しいので、三科目学ぶというのが伊吹大臣の希望をかなえるものだと思う。が、授業時間と生徒負担の問題で実際無理じゃないか。
そんな授業時間があるなら、数学や、理科にまわす方がよほど国力を増進させるだろう。

義務教育では、ほとんど世界史に触れられておらず、日本史と日本の地理に多く振り分けられている。
地歴と公民には、カブっているものもかなりあるので、高校社会科大再編をやって義務教育も含めて効率的に社会を学ばせることを考えない限り、伊吹大臣の希望はかないそうもない。その場合には、「体系的に学ぶ」視点を十分に留意しないと、それぞれがバラバラになって、せっかくの知識が絵に描いたもちになる可能性も高いと思う。

はっきり言って、(経済活動として)普通に生きるぶんには、政治経済と世界史の分野が重要で、その次が地理。日本史の優先順位は低い。

日本史Aというのは、現場では、受験にも使わないということあって主に近現代史を引っこ抜いて授業が行われているはず、しかも不十分に。
たとえ高校で日本史を習ってもAならば、受験にも使わないし、ほとんど身についてないだろう。
Bでは逆に授業時間の都合で、猛スピードで近現代史を駆け抜けていく。必修が云々とかそういうレベルで話するのは、教育現場を知らない証拠だろう。
よくある意味無く右傾化する世論向けのウケ狙いというか、紋切り型でしかないような気がしないでもない。
国語と社会科をリンクさせるなど他教科含めて、授業時間拡大も含めて大再編やらないとダメだろう。

……って、ここまで書いてから、実際にこの審議を見てみた。大臣、いいかもしれない(*^。^*) 野田さんもよかったし、見ごたえある審議だった。仲良しクラブみたいだったけれど、共有すべきところはすればいいし、「反対のための反対」は有権者に受け入れられなかったのを小沢さんも痛感している頃だと思うし。
それにしても伊吹大臣は関西弁(京都弁かな?)だし、ファンになった。小学校英語についても、いい感じだったし。
私のしゃしゃり出る場面じゃなかったな。笑 産経新聞ももう少し詳しく書いてくれればいいのに。
posted by 総理大人 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の諸問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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